VARとは?W杯で使われる最新技術をわかりやすく解説
サッカーの試合を見ていると、ゴールが決まったのに選手たちが喜びを我慢していたり、審判がテレビモニターを見に行ったりする場面を見たことはありませんか?それがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)です。
2026年W杯でも必ず使われるこの仕組み、初心者にも分かるように丁寧に解説します。
VARとは何か?ビデオで判定を確認する仕組み
VARとは「Video Assistant Referee」の略で、日本語にすると「ビデオ副審」です。ピッチの外にいる審判チームが、複数のカメラ映像を使って、主審の判定が正しかったかどうかを確認するシステムです。
簡単に言えば、「人間の目では見逃してしまうプレーを、映像で確認して正確な判定を下す仕組み」です。テニスのチャレンジシステムや、野球のリプレー検証に似ていますね。
VARの担当チームは別室(VARルーム)にいて、試合中ずっと映像をチェックしています。重大な誤審の可能性がある場面で、主審にイヤホンを通じて「確認した方がいいですよ」と助言します。
VARが使われる4つの場面
VARはすべてのプレーで使われるわけではありません。使われるのは、試合結果を大きく左右する重大な判定に限られています。
1. ゴールの判定
ゴールが決まった場面で、その前にファウルやオフサイド(攻撃側の選手が相手の最終ラインより前にいる反則)がなかったかを確認します。せっかくのゴールが取り消されることもあります。
2. PK(ペナルティキック)の判定
ペナルティエリア(ゴール前の大きな四角い枠)内でのファウルがあったかどうかを確認します。PKは得点に直結するので、非常に重要な判定です。
3. レッドカード(退場)の判定
一発退場に相当する危険なプレーがあったかどうかを確認します。選手が1人減ると試合の流れが大きく変わるため、慎重に判定されます。
4. 人違いの修正
イエローカードやレッドカードを出す相手を間違えた場合に修正します。激しいプレーの中では、審判が別の選手と見間違えることもあるのです。
OFR(オンフィールドレビュー)って何?
試合中に主審がピッチ脇のモニターに走っていく場面を見たことがあるかもしれません。これがOFR(オンフィールドレビュー)です。
VARチームから「確認した方がいいですよ」と連絡を受けた主審が、自分の目で映像を見て最終判断を下します。主審がモニターの前で四角いジェスチャー(テレビの形)をしたら、「これから映像を確認します」という合図です。
2022年W杯での有名なVARシーン
日本vsスペイン:三笘の1ミリ
2022年カタールW杯のグループステージ、日本対スペイン戦。三笘薫選手が折り返したボールが「ラインを割った(コートの外に出た)」ように見えましたが、VAR判定の結果、ボールがわずかにライン上に残っていたとしてゴールが認められました。この判定で日本はグループ首位通過を果たし、大きな話題になりました。
アルゼンチンvsフランス:W杯決勝でもVARが活躍
2022年決勝のアルゼンチン対フランス戦でもVARが使われ、PK判定の確認が行われました。世界最高の舞台でも、正確な判定を支える重要な役割を果たしています。
VARの賛否両論
賛成派の意見
- 誤審が減り、より公平な試合になる
- 得点やPKなど重大な場面で正確な判定ができる
- 選手やチームが不当な判定で敗退するリスクが減る
反対派の意見
- 判定に時間がかかり、試合の流れやテンポが悪くなる
- ゴールが決まっても素直に喜べない(後から取り消される可能性がある)
- スタジアムの観客にはVARの映像が見えず、何が起きているか分かりにくい
- 結局、最終判断は人間の主審が下すので完全ではない
2026年W杯ではさらに進化!半自動オフサイド判定
2022年カタール大会から導入された半自動オフサイド判定技術は、2026年大会でもさらに精度が向上する見込みです。ボールにセンサーが内蔵されていて、AIが選手の位置を自動的に判定します。これにより、オフサイド判定にかかる時間が大幅に短縮されました。
初心者が知っておくべきVARのポイント
- 主審が四角いジェスチャーをしたら → 映像確認が始まる合図です
- ゴール後に選手が喜ばない時 → VARチェック中の可能性があります
- 判定に数分かかることも → 正確さのための時間なので気長に待ちましょう
- VARの結果は覆ることもある → 最終判断は主審が行います
VARの仕組みを知っていると、試合中の「間」の時間も楽しめるようになります。「今VARで何を確認しているんだろう?」と考えながら見ると、サッカー観戦がもっと面白くなりますよ。
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